簡易電力使用状況見える化サービス
専用のセンサー設置不要で簡単分析
既存の電力会社様のスマートメーターから取得できる30分単位の電力量値を使って、ご家庭で使用されている家電の種別ごとに使用電力量を推定します。分析できる家電は5種類(※1)、分析は一日単位となり、専用センサーを用いる機器分離推定と比べ簡易な分析となりますが、電力センサーの設置が不要で初期費用を抑えたサービスが可能となります。
これまでは把握の難しかった家電ごと使用量の内訳を、小売電気事業者様が、ご契約者様にお客様マイページ等でをお知らせすることで、電気料金への納得感を得て顧客の離脱防止に役立てたり、適切な節電等できるようになることで、よりご契約者様の満足度を高めることを狙ったサービスです。
※1 分析対象の家電は冷暖房、冷蔵庫、待機電力、照明、その他機器(左記以外で稼働したもの)です。(2024年8月時点)
機器分離推定技術と簡易電力使用状況見える化技術の比較
インフォメティスでは従来より「専用センサーを使って測定した電力データを分析する機器分離推定技術」を提供しており、センサーで測定した1秒ごとの電流波形を用いて家電別の使用量を精度高く分析・見える化し、ご家庭のエネルギーマネジメントを高度化したり、家電別の使用状況から認知症の早期発見につなげるなど電力データの高度利用を推進してきました。しかし、センサーを取り付けの初期コストと手間から、ご提供形態が住宅販売事業者様や賃貸管理会社様等、物件の施工管理する事業者様との協業によりご提供するケース中心となり、より多くの方々へ電力データのメリットをお届けする方法を研究してきました。
分析対象の家電数を絞り、分析の単位をリアルタイムから1日単位や月単位にすることで、既存のスマートメーターの30分電力値からでも分析できる技術を開発し、小売電気事業者様を通じて提供することで、多くの方へサービス提供できるようになりました。
サービス提供スキーム
小売電力事業者様と協業し、スマートメーターの電力値と顧客データを連携いただくことで当社クラウド上で、お客様ごとの電力使用状況を分析し、API連携等で小売り電力事業者様にお返しします。
小売り電力事業者様の契約者様向けマイページや契約者様向けアプリケーション上で分析したデータをもとにグラフ等で可視化して電力契約者様がご覧になることを想定しております。
ご活用事例:テラりんアイ(AI)(伊藤忠エネクス株式会社様)
テラりんアイ(AI)は、伊藤忠エネクス株式会社様がご提供されている「TERASELでんき」をご契約のお客様が、お客様マイページで家電ごとの使用量をご確認いただけるサービスです。ご家庭のスマートメーターから得られる30分単位の電力使用量データを、AI技術を用いて5種類(冷暖房、冷蔵庫、待機電力、照明、その他機器)のカテゴリに分離し、1日毎、機器毎の電力使用量を推定することにより、電力の使用状況を見える化するサービスです。併せて、エネルギーの消費パターンに応じた具体的な節電方法をご提案することで、電力料金の削減や環境負荷の低減を支援いたします。これにより、お客様のライフスタイルに合わせたエネルギーの効率的な活用が可能となります。
伊藤忠エネクス様プレスリリース:https://www.itcenex.com/ja/news/2024/20240507.html